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ランニング障害② ~腸脛靭帯炎~

こんにちは、笠原です。

先日トレイルランニングの大会に出たら翌日筋肉痛がものすごかったです。でもとても楽しめました(^^)

 

 

さて今回のランニング障害のテーマは膝の痛みです。ランニングをしている方なら一度は膝が痛くなったことがあるのではないでしょうか。

 

「膝の痛み」といっても様々な原因が考えられます。

腸脛靭帯炎・膝蓋靭帯炎・鵞足炎・靭帯や半月板の損傷・水腫など・・・

 

今回は膝の痛みの中でも、ランナーに一番多い腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)を紹介していきます。

 

 

・腸脛靭帯炎(ランナー膝)

ランナーの患者さんで一番多いのが腸脛靭帯炎です。ランナー膝とも呼ばれている事から、なって初めてランナーの仲間入りなんて言う人もいます(笑)もちろんならない方がいいのですが(^^ゞ

 

 

痛む場所は膝の外側です。膝の曲げ伸ばしの際に、太ももの外側から膝の外側にある腸脛靭帯が、大腿骨外側顆という骨の突出した部分と擦れ合います。膝の曲げ伸ばしが繰り返される事でこの部分で炎症を起こし、痛みを生じます。

 

 

原因は大きく二つに分けられます。一つは走り始めたばかり・一度に長時間走った・走行距離をいきなり増やしたなどの練習の問題(オーバーユース)。

もう一つは筋力不足や身体の硬さなど個体の問題です。

 

 

 

実は私自身も腸脛靭帯炎になったことがあります。忘れもしない初フルマラソンの2010年東京マラソン。雨の中1時間以上スタートに並び、しかも一番後ろのブロックだったためスタートまで20分かかるし…雨と寒さで走る前から辛かったです(>_<)

 

途中から両膝が痛くなりましたが、なんとか5時間かけて完走はできました。しかし辛いのはここからでした。その時のゴールはビックサイトだったのですが、ゴールから荷物もらって着替えて外に出るまでが長いんですよね。足を引きずりながら外に出て、さあ帰ろうとしたところで最後の難関が!階段です。あの階段は本当に痛くて痛くて。今思い出しても痛いです(笑)

 

これはまさにオーバーユースですね。練習での最長距離は30kmだったし、練習量が少ないのに5時間も走れば痛くなりますわ。

 

この経験もあり、ランニング障害の辛さはよくわかります。

 

 

 

もし痛みが出たら思い切って走るのをやめましょう。練習量を減らせば走っても大丈夫だという意見もありますが、自分の経験や患者さんの経過をみると、やめた方がよさそうです。

 

1~2週間程度走らず、その間は体幹トレーニングや臀部・腸脛靭帯のストレッチなど膝に負担がかからないことを行いましょう。その後、徐々に走り出すようにします。

 

 

身体のバランスを整え腸脛靭帯の負担を減らし、炎症を引かせ、痛みを消失させるように整体を行うと治りが早いです。

 

その際に状態に合わせたトレーニング方法やストレッチ、練習量などのアドバイスも行っています。

 

 

当院ではモルフォセラピーという整体を行っています。

詳しくはこちらへ

 

今まで多くの方に行っていますが、ランニングへの復帰は早くなっています。

 

 

腸脛靭帯炎は何かすればすぐに治るわけではなく、経過は緩やかです。焦って無理に走って長引かせてしまうケースも多くあります。しかし必ず治るものですので、焦らずしっかり治して楽しく長くランニングを続けていきましょう。

2018.6.8

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