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皆さん、こんにちは。
皆さんは、甲状腺と言う体の機能をご存知でしょうか?
なぜ、今回のブログで甲状腺のお話しをするかと言うと、患者さんの中に喉仏の回りがボテっとしている方が多い気がしていて、その方達に甲状腺の話を知ると大抵数値や健康診断で引っかかっているとの事。
患者さんにも多いのであれば解説をしなければと思いましたので、今回のブログは甲状腺のお話しです。
ちょっと難しいですが、学んで損はないので是非お読みください。
甲状腺の機能とその重要性
甲状腺は私たちの体において非常に重要な役割を果たしていますが、その機能について十分に理解されている人は多くありません。この記事では、甲状腺の役割とその重要性について、一般
の人々が理解しやすい言葉で説明します。
甲状腺は私たちの首の前方に位置し、ホルモンを分泌する腺です。このホルモンは私たちの体の新陳代謝、成長、エネルギーの調節に関与しています。具体的には、甲状腺が分泌するホルモ
ンである「チロキシン」と「トリヨードチロニン」は、私たちの体内の細胞に影響を与え、エネルギーの生産と使用を調節します。
甲状腺の機能が適切に働いている場合、私たちは一般的に健康でバランスの取れた状態を保つことができます。しかし、甲状腺が過剰または不足なホルモンを分泌する場合、さまざまな問題
が生じる可能性があります。
次では、甲状腺機能が亢進する時と低下する時ではどの様な症状をきたすのかを説明します。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進は、甲状腺という臓器が過剰に甲状腺ホルモンを分泌する状態を指します。甲状腺ホルモンは体内の代謝を調節する重要な役割を果たしていますが、過剰に分泌されると体の
さまざまな機能に影響を与えることがあります。
一般的な症状としては、以下のようなものがあります:
1. 神経質や興奮感:甲状腺ホルモンの過剰分泌は、神経系に刺激を与えるため、患者は不安感や興奮感を感じることがあります。
2. 頻脈や動悸:過剰な甲状腺ホルモンは心臓にも刺激を与え、心拍数が速くなることがあります。そのため、患者は頻脈や動悸を経験することがあります。
3. 発汗や体温上昇:甲状腺ホルモンの過剰分泌は、体温調節にも影響を与えるため、患者は多くの汗をかいたり、体温が上昇することがあります。
4. 疲労感や筋肉の弱さ:甲状腺ホルモンの過剰分泌は筋肉の消耗を引き起こすことがあり、患者は疲労感や筋肉の弱さを感じることがあります。
5. 体重減少:甲状腺ホルモンの過剰分泌は基礎代謝率を上昇させるため、患者は食欲が増し、体重が減少することがあります。
6. 不眠や集中力の低下:甲状腺ホルモンの過剰分泌は睡眠の質や量に影響を与えるため、患者は不眠や集中力の低下を経験することがあります。
この様な症状は誰しも感じた事のある症状だと思うので、判別が必要です。
一方では、甲状腺機能の低下が原因で起こる症状もあるので、そちらも見ていきましょう。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、甲状腺が十分な量の甲状腺ホルモンを生産せず、体内の代謝や機能に影響を及ぼす疾患です。この症状は個人によって異なる場合がありますが、一般的な症状をいくつか挙げてみます。
1, 疲労感:常に疲れている感じがあり、休んでも疲れが取れにくいことがあります。
2,冷感:体温が下がりやすく、寒さに敏感になることがあります。
3,体重増加:体重が増えやすく、ダイエットや運動をしてもなかなか減らないことがあります。
4,便秘:腸の運動が鈍くなり、便秘がちになることがあります。
5,皮膚の変化:乾燥肌や爪がもろくなることがあります。
6,髪の変化:髪のボリュームが減ったり、抜け毛が増えたりすることがあります。
7, 集中力や注意力の低下:集中力が欠如し、物忘れが多くなることがあります。
8, 周囲の反応が鈍くなる:感情のコントロールが難しくなったり、興味を持たなくなることがあります。
これらの症状は甲状腺ホルモンの不足によって引き起こされますが、個人差があるため、すべての症状が必ずしも当てはまるわけではありません。
甲状腺低下症の治療には、甲状腺ホルモン補充療法が一般的に用いられます。ホルモン補充剤を定期的に服用することで、多くの患者さんが症状の改善を実感しています。
まとめ
甲状腺機能亢進も低下もどちらも体には異常な状態ですが、症状を診ると現在通って頂いている患者さんの症状にも似た方がいらっしゃると思いますので、あまりに症状が改善しない方や芳しくない方は色々な検査が必要かもですね。
僕たちも体を診させて頂いているおり、体の変化などで気が付けばお話しできるかもなので、今後も宜しくお願い致します。
2023.7.19