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骨盤前傾姿勢が変形性股関節症の原因に...

こんにちは!古谷です。

今回は、姿勢と変形性股関節症の関わりについてブログを書きます。

 

変形性股関節症とは?

関節軟骨が磨耗して関節腔が狭小化した状態

女性に好発しやすく、基礎疾患で先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全が存在する

変形性股関節症の前期は運動後に違和感や疲労を感じる事が多い(関節に炎症が生じて痛みに繋がることも)

日常生活においては、股関節屈曲制限(階段の昇降や靴下の着脱)があり、鼠径部の痛みを訴える事が多い

 

・なぜ変形するのか?

先天的な臼蓋形成不全(関節の受け皿が浅い状態)になっている

臀筋の弱化(トレンデレンブルグ歩行)で股関節内転荷重となっているケースでは股関節外上方への負担が増加

※トレンデレンブルグ歩行

患側立脚期に健側の骨盤が下がるのですが、これは中臀筋が骨盤を平行に保てないことで起こる

また、内転筋の短縮や過度な収縮が骨盤を傾斜にさせている可能性も...

①、②が原因で股関節外上方へのストレスが加わり続ける事で、大腿骨頭は変形していく

さらに、不安定な状態をカバーしようと徐々に臼蓋の外上方に骨棘形成、骨硬化していく荷重が集中している場所では、表層の軟骨が削られていき、大腿骨頭を扁平化させて接する部分を拡大していく

軟骨部分の損傷が進行すると、関節液が骨に侵入し、骨が溶けてしまって穴が空き、骨嚢胞が発生(骨嚢胞は、骨棘形成や骨頭の扁平化は不安定な関節を安定化させる為に修復した結果とも言える)

 

 

・変形性股関節症の特徴的な姿勢(立位姿勢)とは?

1.腰椎前弯が増強

2.骨盤前傾(腸腰筋が短縮)

3.股関節伸展制限(大殿筋萎縮)

4.膝関節過伸展

※側臥位

1.中臀筋萎縮

2.股関節外転制限(内転筋短縮)

3.下肢の短縮

※正面

①このような姿勢になる要因として先天的な臼蓋形成不全がある

股関節における臼蓋は、約30~40°前側方をむいている(伸展及び外旋位で骨頭のはまり込みが浅くなる)

なので、腸腰筋が短縮して骨盤が前傾位(反り腰)となるのは、骨頭を脱臼しにくい後方に安定させる事で、少しでも不安定性から逃れるためといった理由

②中臀筋が委縮する理由

1.痛みや運動量の低下に伴う股関節周囲筋の低下

2.頚体角の減少や大転子高位といった形状の変化に伴い、中臀筋の距離が短縮して張力を失う

中臀筋の筋力が低下すると、それを補うために起立時などは内転筋の活動が増大

緊張状態を強いられた内転筋は硬くなり、過緊張や短縮といった状態を起こす

股関節の内転運動は、骨頭を関節窩から引き離して関節を不安定にさせるため、実際は内転の動きも制限する

 

・疼痛発生のメカニズム

「軟骨が擦り減って骨同士がぶつかっているから痛い」は誤り・・・×

関節軟骨や関節下骨(軟骨の下にある骨)には神経が存在しない

実際は、骨膜は関節面の手前で関節包移行してしまうので、骨の関節面には骨膜がなく、痛みを感じる神経はありません

しかし、骨膜の延長組織である関節包は骨膜同様に神経を含んでいるため、関節包が刺激される事で痛みを感じている

実際に痛みを感じているのは関節包や関節周囲の組織(筋肉や靭帯)であり、それらが刺激をうけて痛みを起こしている

 

・部位別の疼痛と原因

股関節の痛みは主に、

①股関節前面(鼡径部)

股関節伸展位(骨盤前傾)をとりやすい人で現れやすい

股関節伸展位になると股関節屈曲筋(腸腰筋・大腿直筋)が攣縮する為、歩行などで遠心性収縮する事で痛みを起こす

②股関節後面(臀部)

膝が内向き(股関節内旋位)にある人で現れやすい

股関節外旋筋群の攣縮で生じる

過度な前捻角が存在すると、大腿骨頭安定させるため股関節を内旋させることになり、結果的に内股になる

③股関節側方(大転子)

歩行時にトレンデレンブルグ徴候や骨盤側方動揺ある人で現れやすい

中小殿筋といった外転筋群の攣縮で生じる

 

股関節に違和感や痛みがある方は、一度ご連絡下さい!

2022.3.19

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