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みなさん、こんにちは!
馬込鍼灸整骨院の須永です。
猛暑日は過ぎましたが、まだまだ暑い日は続きますね。
小まめに水分補給や運動を行う方は塩分も一緒に補給できると熱中症になる確率を減らすことが出来るので、意識して行ってみて下さいね。
さて、今回は筋肉痛についてお話していこうと思います。
誰でも一度は経験があると思います。
部活の練習量がハードだった翌日や、久しぶりに運動をした翌日に痛くなった経験があるはずです。
その筋肉痛のメカニズムをお伝えします。
・筋肉痛の種類
大まかに2種類あります。
・年を重ねると数日後に筋肉痛がくるメカニズム
筋肉痛と年齢に因果関係はないとされているのですが、関係してくるのは運動強度になります。
運動強度が高いと筋肉痛は早く来て、逆に強度が低いと遅くやってきます。
例えば、高校生や大学生の部活の運動強度と7、80代の方の運動強度は全然違いますよね?
この様に運動強度が関係してきます。
・筋肉ではどの様な事が起きているのでしょうか?
筋肉では筋肉自体に蓄えられているエネルギーや糖質、脂質、酸素を利用して運動の強度に合わせて調整してエネルギー生産が行われています。
しかし強度が高く、筋肉自体に蓄えられているものだけでは対応出来ない時は、糖質が利用されます。(解糖系)
↓解糖系とは?
生物の体内にある糖の代謝経路の事です。
グルコース(分子名)をピルビン酸や乳酸などに分解して、細胞のエネルギー
源となるATPを産生する化学反応の事です。
↳アデノシンという物質にリン酸が3つと集まったものを指し、水に反応して分解反応が起こると、ADPというアデノシンという物質にリン酸が2つ集まったものに変化します。
この際にエネルギーが発生するのです。
この糖質のエネルギーは、速筋に利用されます。(速筋とはその名の通り素早く収縮することが出来る筋肉です)
運動時、エネルギーを作る際にはATPをどれだけ作り、貯めておくかが重要になってきます。そのATPをADPに分解するときにエネルギーが発生する為、数が多ければより多くのエネルギーを生み出すことが出来るのです。
・乳酸の再認識?
私もそうだったのですが、乳酸が溜まると疲労が溜まっているという認識でした。そのような方は多いのではないでしょうか?
しかし、乳酸の認識を改めなくてはなりません。
今まで乳酸が生成されると、pHが低下し筋肉が発揮する張力が低下してしまい、この蓄積
↳水素イオン指数の事でその液体が酸性なのかアルカリ性なのかを示しています。
が疲労の原因と考えられてきました。
それが近年の研究で、乳酸は疲労に問題なくて筋活動に対して保護作用があることが判明したのです。
乳酸の働き
・乳酸は放出された後、乳酸塩になり遅筋や心筋で利用されます。
↓
・乳酸自体は30分から1時間以内には筋細胞内には存在しなくなります。
↓
・筋肉のアシドーシスはATPがADPに分解される際に作られる水素イオンによるところが大きく、乳酸はこの分解速度を高める作用があります。
↓
・水素イオンは筋肉のミトコンドリアが取り込み再利用するが、運動が激しいと機能が追い付かなくなり、アシドーシスの状態になると考えられています。
↓
体内に過剰に酸が蓄積している状態のこと。
・まとめ
いかがでしたでしょうか?
筋肉について今回はお話させて頂きました。
年齢を重ねると、数日後にやってくる筋肉痛は運動の強度により変わってくること。
乳酸は今まで疲労の原因と考えられてきましたが、実は疲労の原因ではなく様々なところで必要なものだったという事です。
身の回りの方にも是非シェアしてあげて下さい。
2022.9.12