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こんにちは!馬込鍼灸整骨院の古谷です。
今年の夏はコロナ制限が久々にない夏になりそうですね。しかし、感染者数は日に日に増加中ですので気を付けてお越しください。
今回は、コロナウイルスと症状が似ている熱中症についてブログを書こうと思います。
熱中症とコロナウイルスの症状は共通するものがたくさんあり、区別するのが難しいです。熱中症になる環境や生活を避け、熱中症対策をしておけば、これらの症状の原因が熱中症ではなく、コロナウイルス感染症という可能性を早期に疑える事にも繋がります。
1.熱中症と症状の違い
熱中症の症状 | コロナウイルスの症状 |
発熱 | 発熱 |
倦怠感 | 倦怠感 |
頭痛 | 頭痛 |
意識がもうろうとする | 意識がもうろうとする |
手足の痺れ | 味覚・嗅覚障害 |
筋肉の痙攣 | 咳などの風邪症状 |
めまい | 息切れ |
2.熱中症とは?
体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などさまざまな症状を起こす病気!
重症度によって次の3つの段階に分けられる。
Ⅰ型 現場での応急処置で対応できる軽症
・立ちくらみ(脳への血流が瞬間的に不十分になった事で生じる)
・筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分の不足で生じるこむら返り)
・大量の発汗
Ⅱ型 病院への運搬を必要とする中等症
・頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
Ⅲ型 入院して集中治療の必要性のある重症
・意識障害、痙攣、手足の運動障害
・高体温(体に触れると熱い、いわゆる熱射症、重症の日射症)
※熱射症とは?
暑い環境では体温が上昇しやすいですが、発汗や皮膚血管の拡張などによって体温を下げようとする身体の仕組みが働きます。ところが、体温を下げようとする身体の仕組みが働かなくなり発熱する場合があり熱性発熱といいます。
発汗しなくなり、10~15分間の内に39.4°以上に体温は上昇する。皮膚は赤く、熱く乾いてきます。熱性発熱を起こし意識障害などが見られる場合を熱射症と言います。熱射病では、悪化すると色々な臓器の働きに異常が生じ命に関わる場合も...
熱射病は、熱中症の重症型です。熱痙攣や熱疲労(熱消耗)の予防法が熱射病の予防法でもあります。また熱痙攣、熱疲労が見られた時は放置せず、早急に対応する事が大切です。
熱射病の予防のためには、熱い環境を避け、水分をよく摂取する事です。
3.熱中症が起こりやすい場所
熱中症といえば、炎天下に長時間いた、真夏の暑い中運動をしていたというケースを想像するかもしれません。しかし、実際はこうした典型的な場合ばかりではありません。実は、梅雨の合間に突然気温が上がったなど身体が暑さになれていない時期にかかりやすい病気でもあります。
次のような環境では注意が必要!
・気温が高い、湿度が高い
・風が弱い、日差しが強い
・照り返しが強い
・急に暑くなった
4.熱中症を予防するには?
・暑い日を避ける(外出時はなるべく日陰を歩き、帽子や日傘を使う)
(家の中では、直射日光を遮る。扇風機やエアコンで室温・温度を調整する)
・服装を工夫(外からの熱の吸収を抑え、体内の熱をスムーズに逃がす服装。素材は、吸収性や通気性の高い綿や麻などが良い)
※ちなみに、薄着の方が涼しいとは言え、インナーを着たほうが肌とインナー、インナーとアウターの間に空気の層が出来、外からの熱気を遮断してくれます。
・こまめに水分補給(暑い日に知らずしらずうちに汗をかき、体内の水分が失われています。喉が渇く前からこまめに水分補給しましょう!ただし、コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物、アルコール類は利尿作用があるので適していません。また、汗をかくと水分と一緒にミネラルやビタミンも失われます。水分補給だけでなく、ミネラルも補給しましょう)
※ちなみにスポーツ飲料は水分とミネラルを同時に補給できますが、糖分が多いのが欠点。飲みすぎには注意!ミネラルを補給するには、麦茶が適しています。
・暑さに備えた体作り(ウォーキングやランニングなどの運動で汗をかく習慣を身に付けることも、大事な予防法です)
※時間帯を考えて運動しましょう!
5.熱中症の応急処置
・涼しい環境に移す(風通しのよい日陰やクーラーの効いている室内へ)
・脱衣と冷却(衣類を脱がせて、体内の熱を外に出す。さらに露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで涼み、氷嚢で首や脇下、太腿の付け根を冷やし体温を下げる)
・水分と塩分を補給する(冷たい水、特に塩分も同時に補える経口補水液やスポーツ飲料など!ただし、意識障害がある場合は気道に流れ込む可能性があります。吐き気や嘔吐の症状がある場合には、すでに胃腸の動きが鈍っていると考えられるので、水分を入れることは避けましょう)
5.コロナウイルスとは?
風邪の原因のウイルスとして1960年に発見
風邪の10~15%の原因はウイルスとなっている
※6歳ぐらいまでに自然に感染を経験する
現在までに分かっているコロナウイルスは15種類。風邪の原因として人に感染するのが確認されているのは4種類(HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1)
動物から感染して2000年第に発見され問題になったSARSが5番目、MERSが6番目である。今回7番目になるコロナウイルスはSARS-CoV2と命名され、このウイルスによる感染症が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)である。
6.新型コロナウイルス感染の症状
咳、発熱、息切れ(頻繁な症状)
身体の痛み、頭痛、疲労感、のどの痛み(時々見られる)
7.新型コロナウイルス感染症対策
・密閉回避(定期的な換気)
・密集回避
・密接回避(距離1m、マスク)
・手洗い、アルコール消毒
コロナウイルスと熱中症の症状は似ていますので個人で判断せず掛かり付けの病院へ受診しましょう。
2022.8.15