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姿勢を自分で制御するために必要な事を解剖から紐解きます!

こんにちは!馬込鍼灸整骨院の古谷です。

今回は姿勢を自分で制御させるために必要な「脊柱の自動的制御」についてお伝えします。

その中で今回は、「頸部・体幹の筋の安定性の影響」についてブログを書いていきます。次回以降に「腹筋群と安定性の関係」についてお伝えします。そちらもお楽しみに!

 

  • 脊柱(背骨)の動的安定化を支える体幹部の筋肉

頸部及び体幹の筋は、身体を動かす動筋として働くだけでなく、静的姿勢を保つためにも重力に抗する拮抗筋が作用しています。

例えば、肘の屈伸動作(曲げる伸ばす)をイメージして下さい!肘を曲げる際に働く筋肉が上腕二頭筋になります。それにたいして拮抗する筋肉が上腕三頭筋になります。その逆も同じで、肘を伸ばす際は、上腕三頭筋が働き、上腕二頭筋が拮抗する筋肉になります。つまり、ある筋が短縮によって運動制限がある場合、その拮抗筋の長さは延長していることになります。

頸部や体幹部に拮抗筋が存在することで、脊椎の安定に重要な役割を果たしています。このような動的安定化の働きが体幹の筋になければ、脊椎は直立位になると倒れてしまいます。これを防ぐために、体幹の浅い部分にある浅層筋(アウターマッスル)深い部分にある深層筋(インナーマッスル)が直立位を維持するために働いています。

体幹部の浅層筋と深層筋の分類↓です。

頸部 浅層筋 胸鎖乳突筋・斜角筋・肩甲挙筋・僧帽筋(上部繊維)・起立筋
  深層筋 前頭直筋・外側頭直筋・頸長筋

 

腰部 浅層筋 腹直筋・腹斜筋・腰方形筋(線部)・起立筋・腸腰筋
  深層筋 腹横筋・多裂筋・腰方形筋(深部)・回旋筋群

 

  • 脊椎の安定性と筋力・筋柔軟性の関係

脊柱が十分に安定していないと、四肢の運動によって脊椎が不安定になってしまう場合があります。四肢の運動を司る上肢あるいは下肢の筋が収縮すると、その力が伝わり、脊椎の構造及びこれを支える軟部組織に過度な負荷がかかるような脊椎の動きが生じます。

例えば、立位で股関節を屈曲(腿上げの状態)する場合を考えてみて下さい!脊椎には、腰椎前弯増強及び脊椎が前方へずれる力が伝わります。腸腰筋が股関節を屈曲させる力に拮抗して、腹筋群が働くことで骨盤および腰椎を安定し、股関節をスムーズに動かすことができるのです。ここで腹筋群が働かなければ骨盤および腰椎の安定性がないのでバランスが崩れます。これが常態化することで、動きの癖が生まれ関節に負荷がかかり腰痛や肩こりになるのです。

 

  • 張り網構造で脊柱を支える浅層筋

脊椎の多くの分節にまたがる浅層筋群は、脊柱を支える大きな張り網の役割を果たしています。重心が移動する体幹に加わる外部荷重に対応するためです。浅層筋は、脊椎に直接付着することがほとんどない為、張り網のような構造で脊椎を押し縮める方向に作用する圧縮荷重をかける構造で、脊椎の個々の分節を安定させています。個々の分節が不安定になると、この分節領域の随意的に動かない組織に負荷が加わり、浅層筋の張り網構造による圧縮荷重が、逆に脊柱に苦しい状態をもたらし、持続させることになります。

 

  • 個々の分節を支える深層筋

脊椎の分節にそれぞれ直接付着する深層筋は、運動の方向関係なく働きます。個々の分節に動的安定性の保持をもたらし、運動の限界点で動かない組織に負荷がかからないよう、各分節を安定した位置に維持する働きがあります。

 

  • 姿勢保持筋には持久性に優れた筋線維が多い

持久力の観点から見ると、脊柱を通常の状態で安定させるためには、個々の筋に最大収縮力の10%程度発揮させるだけで十分です。しかし、脊椎を他動的に保持する関節円板や靱帯に、障害や弛緩などがあると、その保持力が不足し、それを補うために筋力が必要になります。

筋線維は、2つに分類↓することができます。

筋線維 特徴
遅筋線維(赤筋) 持久力に優れている・姿勢保持に多く存在
速筋線維(白筋) 収縮速度と収縮力に優れている・運動筋に多く存在

魚類は筋全体が赤筋か白筋に分けられていることが多い。

例えが、マグロは常に動いていないと死んでしまうので、持久力に優れた赤筋線維が多い。逆にヒラメなどは、獲物に狙われそうになった時に瞬時に動けることに特化しているので白筋線維が多いのです。しかし人の場合は、両方の筋線維が1つの筋に混在し、その比率は筋によって違います。人では、赤筋線維は主に姿勢保持筋に多い、つまり、背部の筋には赤筋線維の方が大きな役割を反映していると言えます。姿勢を良くさせたい、姿勢を安定させたい場合は、赤筋線維を機能させていかないといけません!

 

  • 呼吸筋も姿勢の安定性に関わる

呼吸も姿勢や安定性に影響を与えます。息を吸うと胸椎が伸展(後ろに伸びる)、胸郭が挙上(広がる)し、脊椎が正しく配列します。肋間筋も呼吸時に肋骨を安定させて動かす姿勢筋として機能します。呼吸に関わる横隔膜も、腹横筋と共同して安定化機能に寄与します。特に急激な腕の動きに対するフィードフォワード反応(先を見据えてこれからどうすべきかを追求していく考え方)では、両者の共同作用が顕著になり、腕の動きに先んじて横隔膜の収縮および腹腔内圧の増大が生じます。この動きは呼吸相や腕の動きの方向に関係なく起きます。四肢の運動を反復した際には、腹横筋及び横隔膜の活動は、吸息時にも呼息時にも呼吸の所要量を満たすように修正され、脊椎への安定性を得られます。

2024.2.22

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