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姿勢を保つためには筋膜が重要!

こんにちは!

馬込鍼灸整骨院の古谷です。

今回は姿勢の部分で重要な「筋膜の安定性への影響」についてお伝えしようと思います。

 

筋膜は「第二の骨格」と言われています!

〇筋膜とは...

全身の筋の他、骨や心臓、脳などの臓器をすべて包み込んでいる膜のことで、全身をくまなく覆っていることから「第二の骨格」とも言われています。

筋肉を正しく動かすためには、この筋膜が柔軟に動くことが大切です。筋のインバランスだけでなく、静止時の筋膜配列のインバランスや、筋の硬さが慢性化した場合に発生する筋膜の機能異常も不良姿勢の大きな問題になります。

筋膜は水溶液状の間質液、つまり基質の中のコラーゲン線維とエラスチン線維、さらにはヒアルロン酸でできています。筋膜の機能異常とは、筋膜を形成するコラーゲン線維とエラスチン線維が密集して高密度化を生じて、基質が脱水を起こしてゼラチン状に粘り気を増して分散することで、筋膜の滑りを助けていたヒアルロン酸が凝集化して水あめのようになることで滑りが悪くなります。

筋膜がよじれたり、癒着したりすると、筋膜そのものだけでなく、上にある皮膚や下にある筋肉も動きづらくなります。そのため、良い姿勢や動作を取りづらくなり、腰痛や肩こりの原因だけでなく、そこを通る血管やリンパ、神経も影響を受け、痛みやしびれが生じることもあります。

筋肉を正しく動かすためには、それを包み込む筋膜を柔軟に保つことが大切なのです。

 

〇筋膜が伸び縮みすることで姿勢をコントロールする!

筋膜は大きく分けて、浅筋膜と深筋膜に分けられます。

浅筋膜→皮膚・皮下組織と筋の間に位置し、皮下組織の一部に当たります。

深筋膜→筋のすぐ上に位置する斜め・縦・横に走行する3層構造です。腱膜筋膜または伝達筋膜とも呼ばれます。

その下には筋を包む筋外膜(協調筋膜)、1つずつの筋束を包む筋周膜、個々の筋線維を包む筋内膜が存在します。

筋膜は、コラーゲン線維とわずかなエラスチン線維で構成されています。筋内膜だけはコラーゲン線維だけでできています。

エラスチン線維→ゴムのような弾性に富んだ性質です。

コラーゲン線維→弾性には乏しいですが、張力に対しては強い抵抗性を示します。

コラーゲン線維は通常、波状に縮んだ状態にあります。外部から力が加わると、この波状の部分が直線状に変化することで長さが変化しますが、繊維自体が伸びることはありません。逆に弾性の富んだエラスチン線維は、繊維自体が伸びやすい性質で、最大2.5倍の長さまで伸びます。このことが姿勢をコントロールする上で重要な要素となっております。

 

〇筋膜は相互のネットワークとして機能している!

筋膜は、例えば上腕筋などの区画ごとに筋を囲みますが、その中で上腕二頭筋と上腕三頭筋を分離させている筋間中隔と呼ばれるものも筋膜です。そして関節を超えて連続する筋膜区画同士(例えば上腕筋と三角筋)を繋ぐ配列を筋膜配列と呼び、これらを支帯によって同期されます。

また、筋線維の一部は筋外膜から深筋膜へ挿入し、付着部を形成しています。このことによって、筋の収縮はその上を覆っている筋膜にも伝達され、筋膜のネットワークとして対処します。

 

〇筋膜が筋の動きを滑らかにします!

生体において、全ての組織はお互いの上を自由に滑ること(滑走)が可能で、これらが筋の動きを支えています。ある筋が収縮する際に、筋膜や隣接する筋線維同士が引っかかってしまっては、スムーズに収縮することができません。

筋組織内の筋線維は、すべてが同時に収縮するわけではなく、逐次連結しながら収縮します。この筋線維の連続した動きは、滑走を妨げられたときにのみ可能です。この滑走をスムーズにする緩衝剤として機能しているのが筋膜です。

深筋膜層の間、深筋膜と筋外膜の間、筋内膜などの至るところに存在するヒアルロン酸が、この滑走に関与しています。しかし、同じ姿勢や同じ動作を反復しすぎるとヒアルロン酸が凝集してしまい、筋膜の粘弾性が増し、滑りが悪くなります。また、粘弾性の増加は、筋膜の高密度化の原因(柔軟性低下と筋出力低下)にもなります。

 

〇筋膜の張力が姿勢の保持に寄与する!

姿勢調整には、筋膜の張力も大きく影響を及ぼしています。静的な姿勢は筋膜配列による基底張力によって保持されています。筋膜配列とは、筋膜によって結び付けられ、一方向性の力を発揮するように連鎖する複数の筋膜単位のことです。関節をまたいで力を発揮する二関節線維によって張力をかけられており、姿勢の維持にも関与しています。

通常、静的な姿勢では意識的な姿勢制御は必要とされず、筋膜の張力が立位姿勢での身体の保持に役立ちます。姿勢のアライメントが動揺し、重心が立位の支持基底面の周辺に偏ってくると、筋膜の張力がある個所の筋紡錘を局所的に刺激し、その箇所に不適切な筋収縮が引き起こされることになります。

不良姿勢や異常運動パターンによって、関節を動かす筋力のベクトルが収束する筋外膜上の直径約1cmの部分が高密度化をきたして疼痛が生じると、その疼痛を避けようとして姿勢を変えたり、動作のフォームを変えようとする動きが生じます。

 

〇筋膜がネットワークを介してバランスをとろうとして痛みが発生する!

筋膜の張力が高密度化によって変性すると、神経受容体がこの異常に対して反応し、疼痛信号によって潜在的な危険を知らせます。身体はこの疼痛信号を姿勢を変えることなど(姿勢代償)で中和しようとします。ある筋の筋膜で張力に変調が起きると、筋膜のネットワーク全体での張力を保持するために、同じ筋膜配列に沿った別の筋膜で反対の張力を引き起こします。

例えば、大腿筋膜張筋がその牽引力を増加させて筋膜の張力が強まった場合、同じ配列に属する長趾伸筋の筋膜で反対方向の牽引力が誘導され、張力のバランスをとろうとします。このような筋膜組織全体での張力の調整は多くの場合、急性痛を生じさせます。なぜなら、影響を受けた筋膜の分節における関節周囲の自由神経終末が過剰および異常な牽引を受けるからです。

そして、身体は平衡を再構築する手段として対側の代償を生じます。上記の場合でいうと大腿骨内側の薄筋によって膝関節において反張力が生じ、外側の股関節と足関節の筋スパジムに対抗しようとすることになります。

2024.1.23

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