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皆さん、こんにちは!
馬込鍼灸整骨院の須永です。
大分気温も上がってきて、夏に近づいてきていますね。
GWも終わり、ゆっくりと過ごされましたか?
お休みの方は自分の時間が増えると、特に喫煙者の方は一日で吸う本数が増えるんじゃないでしょうか?
さて、今回は喫煙者や風邪の症状に多い痰についてのお話です。
・まず痰と言うのはどういうもの?
気管支に入ってきた異物(ウイルス・細菌・ほこりなど)を粘膜から分泌される粘液がキャッチすると線毛が粘液と異物を喉の方へと運び、痰が出てくる仕組みとなっています。
・線毛とは何か?
哺乳類の気管、鼻腔、卵管、気管支などで確認されていて、細胞小器官です。
細胞の表面に密生していて、極めて細く短い毛のようなもので運動性がみられます。
なので線毛の粘液産生細胞から粘液が分泌され、その粘液に細菌やウイルスがくっつくと線毛は運動性なので喉の方に運んでくれるという訳です。
・なぜタバコを吸った後に痰が出やすくなるのか?
簡単に言うと、メカニズムは同じようなものです。
タバコの煙の中に存在する有害物質が粘液にキャッチされ、それに反応した線毛が動き出し痰になるという流れです。
しかし、この働きが永遠に続いてくれるとありがたいのですが、人生そう上手くいくものでもありません。
喫煙を繰り返していると、この線毛の働きが弱くなってしまいます。
ただでさえ喫煙をしていることで、健康診断の数値を確認していくと年々数値が悪くなっている傾向がみられます。
赤血球量が低下してしまうと、身体の中に酸素と言う栄養を届けているのは赤血球達なので、酸素が細かい細胞にいきわたらない。いきわたらないことでその細胞は働けなくなってしまうのです。
線毛も同じように最初の方で述べたように、細胞小器官です。
酸素がいきわたらないと働けなくなってしまうので、喫煙を続けていると線毛の働きが低下してしまいます。
・痰の色別特徴
白っぽい場合や透明な時
気管支の病気が考えられます。
薄黄色の時
細菌やウイルスに感染している事が考えられます。
濃い黄緑色の時
細菌に感染している事が考えられます。
血が混じっている時
炎症が起き、出血している事が考えられます。
※この中で細菌や血が混じっている場合にはすぐ病院に行くことをお勧めします。
商法して頂く内服薬を使用するだけでも大分楽になれます。
・喫煙が肺に及ぼす影響
代表的なのが肺気腫と慢性気管支炎の二つがあります。
これを総称してCOPD(別名タバコ病)と言います。
肺気腫と言うのは、肺胞と呼ばれる酸素と二酸化炭素のガス交換をしている場所なのですが、肺胞の仕切りが壊れてしまい肺胞同士が結合してしまいます。すると肺胞の数が減ってしまい、ガス交換が十分に行われなくなてしまい呼吸不全を起こす病気です。
慢性気管支炎と言うのは、名前の通り気管と気管支の炎症で咳や痰が続いてしまう病気です。
この二つは併発と言って、一緒に患うことが多いのでCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ばれています。
しかしそんな急に喫煙を控えることは難しいと思います。
それこそ長年吸われてきた方は、明日から急に吸うのをやめますと宣言して行動に移すのは100%無理だと思っています。
今後のご自身の健康や家族の為に喫煙を控えようと考えている方は、お近くの病院に足を運んでみて下さい。
とはいっても病院はどこにかかればいいの?となると思います。
喫煙外来と調べて頂くとお近くの喫煙外来がある病院の名前が出てくると思うので、そちらに足を運んでください。
・まとめ
痰がなぜ出てくるのか・どうやって作られるのか・どういうものなのかを書いてみました。
日頃からご自身の身体から出てくるものを観察しているだけでも健康状態が分かります。
読んだ方は是非明日から、自分の身体に興味を持って観察してみて下さい。
2023.5.13