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姿勢調整に関わる構造の安定性

こんにちは!馬込鍼灸整骨院の古谷です。

今回は「姿勢調整に関わる構造の安定性」についてお伝えします。

姿勢を調整するにあたって体の色々な機能が働いています。そのうえで「脊柱の安定性」は姿勢維持にはかなり重要になってきます。それに伴い脊柱の解剖や働きなどをお伝えできればと思っております。

 

まずは「脊柱」について軽く説明(解剖学を基に)いたします!

〇脊柱の役割

  • 頭部・体幹の支持と運動
  • 脊髄の保護

脊柱はあらゆる身体運動の軸であり、その運動を支えるために多数の靱帯および筋が付着し、前屈・後屈・側屈・回旋などの脊柱自身の運動を行います。

〇脊柱の構成

成人の脊柱は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、1個の仙椎(5個の仙椎が癒合)、1個の尾骨(3~5個の尾骨が癒合)から構成される。

※椎骨一つ一つに役割はありますが今回は省略させて頂きます。

〇脊柱の弯曲

成人の正常な脊柱を側方から見ると、頸部と腰部では前方に弯曲(前弯)し、胸部と仙尾部では軽く後方に弯曲(後弯)する為、全体として軽いS字状の曲線を描く。

頸部前弯部は頭を支えるスプリングの役割を持ち、胸部後弯は心臓などの胸部内臓を保護する。腰部前弯は体幹と頭を支えるスプリングの役割、仙尾部後弯は骨盤内臓を保護する。

解剖はこの辺で終了させて頂きます。

 

続いては、「他動的制御による脊柱の安定」についてお伝えします。

〇脊柱を安定させる3つの系統

人間の身体が姿勢を安定させるために、どのように活動しているかを見ていきましょう!

姿勢の維持に重要な役割を果たしているのが脊柱の安定性で、脊柱に不安定な部分があると、不良姿勢の原因になるばかりでなく、脊柱周辺の組織を損傷させてしまったりすることにもつながります。また、脊柱の不安定には、筋力や筋持久力の不足や、神経系が支配する筋の調整不良が重なっていることが多くあります。脊柱を安定させるためには、主に3系統の制御がなされています。

  • 他動的制御(調整)

これは自分の意志では動かすことができない骨や靱帯などの構造による制御

  • 自動的制御

自分の意志で動かすことのできる筋による制御

  • 神経性制御

バランスを崩したり、崩しそうになると、神経系が反応して筋を動かせて姿勢を制御

この3つがお互いを補完し合いながら姿勢をコントロールしている。このうち1つでも欠けてしまうと、身体全体の安定性に影響が及ぶことになります。

〇他動的制御の安定性への影響

まずは他動的制御について解説をしていきます。

正しい姿勢を保っているときには、脊椎分節も過度に屈曲や伸展をしていない正しい弯曲を保っている中間位の状態にあり、この場合、他動的制御はほとんど働いていません。しかし、外部から力が加わったり、不良姿勢が生じたりすると、骨や靱帯などの随意的に動かない構造が、外乱や不良姿勢に対する歯止めになります。外部から脊柱に屈曲・伸展・側屈・回旋などの動きをさせようとする力が加わった場合などに、骨や靱帯がそれらの動きを制限して安定性を生み出します。また、関節包や靱帯には関節の位置の感覚や動きの感覚に関与している感覚受容器があります。それが関節の位置の変化を感じ取り、正しい位置になるように変化します。この受容器が受けた刺激が中枢神経系にフィードバックされ、神経系による制御にも影響を及ぼすことになります。では、脊柱の骨・靱帯組織がどのように脊柱を安定しているか、その特徴を見ていきましょう。

 

次に「椎間関節の安定性への影響」についてお伝えします。

〇脊柱の椎間関節の可動域

まずは椎間関節の動きが安定化に果たす役割です。椎間関節には頸椎椎間関節、胸椎椎間関節、腰椎椎間関節があります。それぞれの可動域と安定性の特徴を見ていきましょう。

・頸椎椎間関節

屈曲は45~50°、伸展は85°、側屈は40°、回旋は上部頸椎で45~45°、下部頸椎で45°が可能です。屈曲の限界では関節包が張り詰め、伸展の限界では関節面が接近して動きを制限します。

・胸椎椎間関節

屈曲は30~40°、伸展は20~25°、側屈は25°、回旋は30°が可能です。胸椎椎間関節の場合、関節窩の制限よりも先に肋骨および棘突起の接近による制限の方が大きいという特徴があります。肋骨は椎間関節が曲がった側に接近し、屈曲、側屈および回旋を制限します。

・腰椎椎間関節

屈曲は50°、伸展は15°、側屈は20°、回旋は5°が可能です。腰椎椎間関節は前額面に対する傾斜により、屈曲域ではこの傾斜同士が重なりあうように安定性が得られる。また、柔軟性が高い人では伸展時に棘突起同士が接近して動きを制限します。

〇脊柱の屈曲・伸展・側屈の特徴

脊椎全体で見たとき、屈曲・伸展・側屈の運動はどのように行われているでしょうか。まずは、屈曲・伸展です。屈曲・伸展の動きは、脊椎全体でみると主に頸椎と腰椎で行われます。伸展運動では下部頸椎や第11胸椎、第2腰椎および下部腰椎が大きく動きます。過度の負荷による損傷や障害を生じやすい部位です。側屈では頸椎・胸椎・腰椎でほぼ同程度行われます。回旋は頸椎と胸椎が大きく動き、頸椎全体では、ほぼ半分を環軸関節の回旋が占めます。

〇脊柱では屈曲・伸展・側屈・回旋が複合して起こる

脊柱は側屈時に回旋を伴います。このような脊柱に生じる複合運動を、脊柱の連結運動といいます。連結運動が容易に起こる運動で、運動の可動域が大きく、可動域の最終範囲で感じる抵抗感である最終域感が柔らかい複合運動で、自動的に動作が生じるといった特徴があります。また、脊柱が屈曲しているか、伸展しているかによって、側屈と回旋の複合運動の起こり方にも変化します。これらの連結運動の逆の動きを非連結運動と言い、可動性が制限されるため、最終域感がより固くなり、椎間板に加わる負担も増加します。

 

脊椎の動きの大事さ必要性を感じられたと思います。まずは骨格(脊柱)を整えましょう!

2023.11.16

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