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皆さん、こんにちは。
先週に続き、皆さんと一緒にある統計を基に、今何が起きているかの分析をしていきたいと考えています。
前回のブログに掲載して内容は、チェックしてもらいましたか?
ご覧になられてない方は、是非確認してみてください。
前回の内容は、これだけ健康診断が進んできているのに悪性新生物での死亡例は何故減らないのか?といった内容になります
今回の内容は、老衰と言う言葉の中に隠れている本当の死亡理由です。
一括りにはできないはずなのに、老衰と言う言葉を使えば色々な物が隠れてしまうのです。
そこを今回は、考えていきましょう。
2018年の死亡原因
厚生労働省が出しています、(平成 30 年(2018) 人口動態統計月報年計(概数)の概況)を参考
人口動態統計月報年計と言う統計が出ていますので、確認ください。↓
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/gaikyou30.pdf
今回考えていく内容の2つ目は、老衰の増加です。
死亡原因の第3位が老衰による死亡となりましたが、その裏では順位を下げた疾患があります。
それは、肺炎です。
10ページにある円グラフの所を見ると、肺炎と誤嚥性肺炎が分かられていますが、これを合わせると3位になります。
誤嚥性肺炎の主な発症原因は、ご存知でしょうか?
僕は高齢者になると飲み込む力が弱くなり、その為食べ物をのどに詰まらせてしまう事が最大の要因だと最近まで勘違いをしていましたが、患者さん自身の唾液が肺に入ってしまっても肺炎になってしまうのです。
寝たきりの高齢者は口腔ケアを行う事が出来なくなるのと、年齢が高くなると唾液の量が減っていきます。
なので、口腔ケアが行えないことと唾液量が減ってしまう事で口腔内の菌の量が増えていくのです。
更にその唾液を上手に飲み込む筋肉も低下してしまい、本来は食道に向かうはずの唾液が、肺に入ってしまう事で肺炎になってしまうのです。
この厚生労働省の発表には載っていませんが、肺炎には他にも間質性肺炎と言う種類の肺炎があります。
皆さんはこの間質性肺炎をご存知でしょうか?
間質性肺炎
簡単に説明すると、長期の入院や薬の投薬などにより肺の機能が低下した状態と考えられます。
主な原因は煙草だと書いてありますが、色々な文献を見ると漢方薬や薬剤や健康食品が原因で発症するケースや、悪化したケースもあるみたいです。
凄く曖昧にしている文献が多いですが、僕が患者さんなどに間質性肺炎を発症している方のケースを聞くと、長期入院を余儀なくされる疾患を発症し、その間に治療の為に薬を投薬される方に多く発症していると考えています。
煙草の場合は肺の機能自体が低下してしまうので、間質性肺炎を発症の前にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を発症するケースが多いはずなのです。
この間質性肺炎は、薬の投薬によって発症すると言っても過言ではないでしょう。
間質性肺炎は、肺炎の中のどの部分に区分けされているのでしょう???
高齢化社会で、長期に入院を余儀なくされて薬で肺炎になる可能性があったり、自分のつばで肺炎になる可能性があったり、これらの症状の方を『老衰』と言う曖昧な表記にすると、今後は何が原因で亡くなったか分からなくなるのではないでしょうか?
皆さんも、しっかりとした情報を入手して、ご自身で今起きていることを考えていけなければいけない時代になっているのではないでしょうか?
2020.2.28