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皆さん、こんにちは。
馬込鍼灸整骨院の大塚です。
今回は、最近患者さんの中で『腰痛や首の痛み』など色々な症状で悩んでいる方の中で、主となる原因が癒着にある事が多く感じました。
それは、色々な症状に対して腹部の調整をさせてもらうと、それぞれの症状は違うのにその主訴が改善するのです。
これは、皆さんの症状の原因は腹部の内部にある癒着があり、引き連れが大きくなって身体が歪み色々な症状を出すのです。
この癒着という言葉は良く耳にする機会が増えているとは思いますが、皆さんはこの癒着をどこまでご存知でしょうか?
今回は、この癒着の事について解説していきます。
1.癒着とは?
意味は
皮膚・膜などが、炎症(えんしょう)などのためにくっついてしまうこと。
炎症が起こると、その組織は修復する働きが働きます。
その修復過程で、組織と組織がくっついてしまう事を癒着というのです。
では、炎症はどのような場所に起こり、どのような状態を言うのか説明します。
2.炎症
炎症の定義は、五つの徴候をみとめられる物を炎症と言います。
発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害の五つがあると強い炎症が起きていると考えられます。
組織に炎症が起こると血管(毛細血管)は大きくなり、毛細血液の流れを増加させます。
大きくなった毛細血管からは血液成分が溢れ出し細胞付近は腫れだします。
腫れが大きくなると炎症の起きた部分の細胞は圧迫を受けます。その腫れている状態をひかすことができなければ、組織は膨張し続けて機能障害を起こすことが炎症の状態です。
では、どのように炎症は収まっていくのでしょうか?
炎症が収まっていく過程を見ていきましょう!
各臓器での炎症の引き方。
1.自然的に治るケース
徐々に細胞にストレスがかからなくなり、自然と炎症が引く場合があります。これはその部分に一時的にストレスがかかっていた為に、その特定の部分に炎症が起きたと考えられます。
しかし、組織の回復作業がない為、一時的に炎症が収まっても再度炎症が引き起こされるケースが多いのが現状です。
2.関節の炎症の引かせ方
関節の部分は湿布などで冷やしたり、氷でアイシングをする事で炎症を抑えたりします。
組織の回復が見込め、再度に炎症を引き起こす可能性が低くなります。
3.腹部の炎症の引かせ方
腹部ではウィルスや菌が原因で炎症が起こるので、そのウィルスと菌を倒す薬などを飲んで対処します。
患部に対して炎症を引き起こしているウィルスや菌は対処できても、炎症を起こした箇所の組織の腫れは残っています。
組織の腫れは、他の細胞を圧迫します。
そこで更に炎症が起こり、それが癒着へと繋がるのです。
3.腹部の癒着の主な原因
腹部の癒着は開腹手術や虫垂炎、子宮内膜症などの強い炎症によって起こります。
腹部の癒着の発生率です。
・ 腹部切開手術を受けた患者の 93%
・ 初回帝王切開手術の 46~65%
・ 婦人科開腹手術の 55~100%
このパーセントを見てわかるように、腹部を切開すると高確率で癒着がおこると考えられます。
では、対処はどういったことをするかを見ていきましょう。
4.対処方法
上向きで寝て、お腹をのの字を書くようにやさしく擦ってあげましょう。
その際に、深呼吸も含めてあげると効果的です。
擦っている際に痛い箇所があっても、痛い部分は局所的に押さないようにしましょう。
それでも、硬い状態が続く際は、病院を受診するか、モルフォセラピーにて腹部の調整を受けて頂くと調子が良くなりますので、是非ご相談ください。
2019.6.17